みんなが大好きフィボナッチとは?
FXを実際にやったことある人がチャート内で一度は目にしたり、聞いたことがあるフィボナッチトレースメント。なにやら難しそうなテクニカル指標ですが、どのような意味なのでしょうか?
まず、フィボナッチリトレースメンントは数学者であるフィボナッチさんが考案した数列に基づいたテクニカル指標なのです。
この数列はピラミッドなどの建造物や自然界の法則にも当てはまるという不思議なもので、これをFXのみならず株価などのチャートにも応用したものです。
実際にどのような数列かというと、「1・1・2・3・5・8・13・21・34・・」と2つの数の和が次の数になるといった感じです。
1+1=2、1+2=3、2+3=5など。この数列には意味があり、ある数を次の数で割った値は0.618に近づいていく(2/3=0.666、3/5=0.6、5/8=0.625・・・)
前の数で割ると1.618に近づいていく、2つ次の数で割ると0.382に近づくなどの法則があります。
黄金比って耳にしたことはありませんか?ピラミッドなどの建築物での縦と横の比率だったり、ダヴィンチのモナリザにも使われていたりと最も美しい比率と言われています。
この黄金比は1:1.168ですが、左側を1とすると、0.618:1に変換することができます。0.618とは前にあげたフィボナッチ数列で出てきた値と同じですよね。だから、フィボナッチ数列って実はすごいやつなんです。
そんなことはいいとして、ではFXでのフィボナッチ数列っていったい何か?と言われると、前にあげたような0.618、0.382、1.618の3つくらいが重要なキーワードとなります。
これらを%で表すと、61.8%、38.2%、161.8%ですよね。チャート上である期間や最高値・最安値を引いた線の61.8%、38.2%付近には何か重要なポイントがある、意識される可能性があるといった感じです。
詳しくは使い方のところで紹介していきます。
フィボナッチリトレースメントとは?
フィボナッチの説明はこれくらいにして、次はフィボナッチリトレースメントについてです。先程の説明で31.8%や61.8%が重要だということはわかって頂けたのですが、対象物を何にするかによって呼び方が変わってきます。
フィボナッチリトレースメントはチャート上の高値と安値に対して当てはめる指標です。他には横軸つまり時間軸に対して当てはめるフィボナッチタイムゾーンがよく使われています。
フィボナッチのMT4での設定方法
それでは、MT4でのフィボナッチトレースメント(以後、フィボナッチと省略させて頂きます)の設定方法を紹介していきます。
「挿入」→「フィボナッチ」→「リトレースメント」をクリックします。
すると、下の図のように画面上に十字のカーソルと複数の線が入ったアイコンが出現します。
この状態で、マウスを右クリックしながら上下に動かすと、びよーんと複数の水平線が出てきます。右側には38.2だとか50、61.8とかの数字が出てきますが、これがフィボナッチの値です。
あとは、どこから線をスタートさせて、どこで終わりにするのか。それによってフィボナッチの値が変わってきます。
始点が100で終点が0です。したがって、トレンドの始点をスタートとして、終わりをゼロとするのが一般的です。上昇トレンドの場合であれば下から上、下落トレンドの場合は上から下といった流れです。
補足ですが、表示される数字に50があります。これはフィボナッチ数列ではありませんが、50%というのはキリがよいため、意識されやすいポイントでもあるため、表示されています。
また、フィボナッチを表示させるのは、「挿入」→「フィボナッチ」→「リトレースメント」のようなやり方ではなく、以下の図に示したショートカットを使って表示させることも可能です。
フィボナッチを使ったトレードの基本的な考え方と使い方
チャート上でフィボナッチを表示させることができました。でも、せっかくのいいツールを持っていても使い方や考え方が間違っていれば無用の長物というもの。
そもそもFXにおいてフィボナッチはどんな使い方をするのでしょうか?
結論から言うと、フィボナッチは高値から落ちてきたところでの押し目買いや安値からの戻り売りをベースとした戦略としています。
押し目買いと戻り売り。これらはトレンドに沿って行うことで勝率が高くなりますが、そもそものトレンドを認識していないと、逆方向にトレードしてしまう危険があります。
例えば、今の相場が上昇トレンドであれば、押し目買いをする。その時のエントリーポイントとして、フィボナッチを使うといった感じです。
フィボナッチの31.8%や61.8%はトレンドの転換やレートの攻防が起こりやすい場所なので、エントリーポイントとしては人気があるポイントです。
しかしながら、全体のトレンドがどの方向に向いているのかを十分に把握しておかないと、いくらフィボナッチの使い方を知っていたところで、FXで勝つことは難しいかもしれません。
フィボナッチを使った具体的なトレード方法
前述でフィボナッチの38.2%や61.8%は押し目買いや戻り売りに適していると記載しました。ここでは具体的なエントリー方法を紹介していきます。下の図を見てください。
まず、スタート地点である高値からエンド地点に向かってマウスをクリックさせます。
今回は下落トレンドに対する戻り売りなので、スタート地点は大きく下落を始めた高値のところで、終点は直近の最安値に設定します。この場合、38.2%の1.183、50%の1.195、68.2%の1.207あたりがエントリーの候補になります。
ここでエントリーについてのコツを一つ紹介します。それはエントリーを分割する方法です。
1回のトレードですんなり思い通りに利益がでれば、それが一番いいですが、そうはいかないのが相場です。なので、1回のエントリーロットを3分割にしてエントリーを分散させる方法です。
ナンピンに近い考え方かと思いますが、根拠のあるエントリー方法ですし、損切が徹底していれば何の問題もありません。例えば、100万円が軍資金だとします。まず損切額を全体の5%だとすると、5万円がトータルの損切額です。
エントリーポイントを31.8%・50%・61・8%の3箇所だとして、各1万通貨ごとにエントリーする。損切は61.8%の少し下あたりにします。
すべて損切されたときのトータル損切pipsが仮に170であれば、損切額のトータルが5万円程度になります。各エントリーポイントでの損切額は異なりますので、エントリーのロットに強弱をつけてもいいでしょう。
最初は少な目にして最後は大きくするとかです。エントリーの方法を工夫することで、利益を大きくすることもできます。
さらに、エントリーポイントについてですが、フィボナッチだけではちょっと心細いですよね。そういった場合は、水平線とのコラボがおススメです。
直近の高値や安値はサポート・レジスタンスの候補になります。なので、そこに水平線を引いてみます。実際に水平線を引いた図を示します。
すると、フィボナッチの38.2%と1.183の水平線がちょうどコラボしそうですよね。水平線だけでトレードをしている人は世界中にたくさんいます。
同じくフィボナッチだけでトレードしている人もたくさんいます。なので、2つの手法のエントリーポイントが重なるところは、多くの人が注目するところです。
赤信号みんなで渡れば怖くない、ではありませんが、大多数の人が着目するところでエントリーするのは悪いことではありません。
さらに、移動平均線(特に多くの人がみている21日、75日など)とのコラボも有効です。これらのコラボが多ければ多いほど、エントリーの精度が高くなるでしょう。
しかしながら、相場はいつ何があるのかわかりませんので、過信しすぎてハイロットで勝負するのは危険ですよ。
まとめ
以上のように、フィボナッチの意味と使い方、具体的なエントリー方法について紹介していきました。
エントリー方法のところでも述べたように、フィボナッチ単独でのエントリーよりも移動平均線などのトレンドを表わすものや水平線であるサポート・レジスタンスの候補との合わせ技でのエントリーのほうが、より効果的です。
それ以外のテクニカル指標との合わせ技を自分で編み出して、トレードに生かしていくのも面白いかもしれませんね。
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